『香十徳』 〜人に徳をもたらす香〜
2016年12月4日
こんばんは。
奈良・着物レンタル&お香サロン『縁心屋』の小浜です。
『香十徳』というものがあります。
一休さんで有名な”一休宗純”によって伝えられたと云われてる
『香十徳』
一休宗純は、室町時代中期の臨済宗の僧で香道の志野流と縁が深かった大徳寺の住持でした。
香には十の素晴らしい事がありますよと
四文字の漢語で十の項目にまとめて表されています。
1. 感格鬼神 感覚が研ぎ澄まされる
2. 清淨心身 身も心も清らかにする
3. 能除汚穢 よく穢れを取り除く
4. 能覺睡眠 よく眠気をさます
5. 静中成友 静けさの中に安らぎを得る
6. 塵裏偸間 忙しいときにも心を和ます
7. 多而不厭 多くあっても邪魔にならない
8. 寡而為足 少なくても十分香りを放つ
9. 久蔵不朽 年月を経ても朽ちず
10. 常用無障 常用しても害がない
本当にその通り◎というものばかりです。
この『香十徳』という言葉が、室町時代から今もなお語り継がれている事に、大きな意味を感じます。
忙しない日常の中に、ホッと一息つく時間をもつのも良いと思います。
そんな時は、自分のお気に入りのお香を是非、焚いてみて下さい。
きっと心も落ち着き、ほっこり優しい気持ちになると思います(*^^*)
今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。